翌朝、二人は宿から出て歩き出した。いくら夏とはいえ、ここは山奥。朝靄がかかる中、少し涼しいくらいの気温だった。 「リハクさん、どこに向かうの?」 タマモがこちらを見上げて尋ねてきた。 「ここから南に数時間歩くと、少し大きな宿場町があります。そ…
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